いわき市では一年を通してさまざまな祭り・イベントが行われ、老若男女訪れる人々の目を、心をたっぷりと楽しませてくれるのが魅力だ。
その中でも、いわきの街がひときわ熱気を帯びるのが、「いわき三大祭り」と言われる「いわきおどり」「平七夕まつり」「いわき花火大会」が行われる真夏の8月だろう。三大祭りの中で、まず口火を切るのが、8月上旬に行われる「いわきおどり」。クライマックスは、市内各地から自慢の衣装を身にまとった踊り子たちが、いわき駅前大通りいっぱいに一斉に踊る姿は、エネルギッシュで壮観。色とりどりの衣装が真夏の夜を彩る。芸術的な日本伝統の花火と音楽をシンクロさせた創作花火1万発以上を打ち上げる「いわき花火大会」もまた圧巻だ。
また、いわきの人々が守りつづけてきた郷土芸能・伝統芸能も見逃せない。8月13日~15日の間に新盆の家をまわり、激しく打ち鳴らす鐘と太鼓の音に合わせて躍り、賑やかに故人を供養するいわき独自の念仏踊り「じゃんがら念仏踊り」。その起こりは、江戸時代初期までさかのぼるいわきの夏の風物詩だ。このほかにも「飯野八幡宮流鏑馬神事」「いわき山外舞い」など受け継がれてきた文化がいまも息づいている。
さてさて、どの祭り・イベントをお目当てに、訪れてみるか。いわきを、そしていわき湯本を訪れる楽しみが、ひとつふたつと増えるかもしれない。